【3:3:3:1】

 【ビートダウン】、【ロック】、【バーン】、【デッキ破壊】の4つの要素を3:3:3:1で取り入れたグッドスタッフ。

構築

モンスター(35枚)
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム
魔導戦士 ブレイカー×2枚
氷弾使いレイス
番兵ゴーレム
切り込み隊長
守護者(ガーディアン)スフィンクス
死霊騎士デスカリバー・ナイト
魂を削る死霊
逆巻く炎の精霊
機皇帝ワイゼル∞
ワーム・リンクス
メタモルポット
マシュマロン
ボーガニアン
ペンギン・ソルジャー×2枚
フォッシル・ダイナ パキケファロ
バトルフェーダー
ならず者傭兵部隊
ドリルロイド
デス・ラクーダ
ダーク・リゾネーター×2枚
スフィア・ボム 球体時限爆弾
ステルスバード×2枚
ゴブリンエリート部隊×2枚
グローアップ・バルブ
グレイブ・スクワーマー
クリッター
アマゾネスの剣士×2枚
N・グラン・モール

魔法(9枚)
貪欲な壺
幽獄の時計塔
平和の使者
波動キャノン
地割れ×2枚
光の護封剣
レベル制限B地区
ブラック・ホール

罠(16枚)
魔法の筒(マジック・シリンダー)×2枚
不吉な占い
奈落の落とし穴
聖なるバリア−ミラーフォース−
昇天の黒角笛(ブラックホーン)
次元幽閉×2枚
激流葬
マジック・ドレイン×2枚
つり天井×2枚
サンダー・ブレイク
グラヴィティ・バインド−超重力の網−
くず鉄のかかし

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J フィールド・マーシャル
C(チェーン)・ドラゴン
No.17 リバイス・ドラゴン
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
ギガンテック・ファイター
スカー・ウォリアー×2枚
スターダスト・ドラゴン
ダークエンド・ドラゴン
デーモン・カオス・キング
ブラック・ローズ・ドラゴン
ブラックフェザー・ドラゴン
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
カオスポッド×3枚
ジャスティス・ブリンガー×2枚
ペンギン・ソルジャー
ライオウ×2枚
王宮のお触れ
死霊騎士デスカリバー・ナイト
地獄の扉越し銃×2枚
奈落の落とし穴
撲滅の使徒
抹殺の使徒

運用

 このデッキには、メインとなるカードが存在しない。
 【グッドスタッフ】が故に、あらゆる状況で臨機応変に戦うことができることを求められることから、手札によって、時には相手によって戦術が変化していく。
 特にこの【3:3:3:1】は、通常の【グッドスタッフ】とは大きく違う点がある。【グッドスタッフ】に採用されるカードは、汎用性が高く、どんな状況・どんなデッキでも採用されるものでなければならない。
 しかしながら【3:3:3:1】の場合、採用されるカードが必ずしもどんなデッキにも投入されているようなカードばかりではない。例としては永続罠カード《不吉な占い》は、相手のスタンバイフェイズ時にランダムに手札を1枚選択し、その種類を見事当てた場合、相手ライフポイントに700ダメージを与えるというものであるが、従来のデッキへの採用率は決して高いものではない。しかし、ピーピング(相手の手札を見て、デッキ構成や戦術を読み取る戦略)にこのカードは長けており、さらに上手く行けばバーン効果までおまけとしてついて来るのである。

   このデッキの名称【3:3:3:1】は、【ビートダウン】:【ロック】:【バーン】:【デッキ破壊】の役目を果たすカードの割合を示しており、相手の使用するデッキがわからずとも、ある程度対応できるカードの割合となっている。
 以下に、それぞれの役目を果たすカードをいくつか述べる。

ビートダウン要員

《魔導戦士ブレイカー》、《死霊騎士デスカリバー・ナイト》、《アマゾネスの剣士》、《ジャスティス・ブリンガー》、《ゴブリンエリート部隊》、《ドリルロイド》、《ライオウ》が担当。
ロック状態では《切り込み隊長》や《ダーク・リゾネーター》、《N・グラン・モール》、《逆巻く炎の精霊》、《ボーガニアン》も。

ロック要員

 各種魔法罠に加え、《ダーク・リゾネーター》、《氷弾使いレイス》、《魂を削る死霊》、《マシュマロン》の戦闘破壊耐性。
 《番兵ゴーレム》、《守護者スフィンクス》、《N・グラン・モール》、《ペンギン・ソルジャー》のモンスターバウンス。

バーン要員

 《ステルスバード》、《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》、《ボーガニアン》、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》、《マシュマロン》、加えて《波動キャノン》、《不吉な占い》、《魔法の筒》など、状況に合わせたバーンカード採用。

デッキ破壊要員

 《C・ドラゴン》および、サイドデッキの《カオスポッド》。


 このデッキは、実際にネット上で開かれた非公式大会で優勝した経験があり、【グッドスタッフ】がまだ時代遅れではないことがある程度証明できている。
 しかしながら、決してこれら【グットスタッフ】形式のデッキの運用が簡単というわけでは無い。【グッドスタッフ】は、デッキ構築には幅広いカード知識が必要であり、対戦時における戦術の判断が非常に重要である。
 先に挙げた《不吉な占い》を例にとれば、ただがむしゃらにカードの種類を言うのではなく「相手が手札にどんなカードを残すか」というのを見極めなければならない。多くのプレイヤーは手札に罠カードを持った状態であることが少ないため、必然的にモンスターあるいは魔法カードを持っている、というような推測も必要になってくる。

 各種のデッキの良さを統合して構築されたデッキのため、弱点という弱点はあまりない。強いて言うなれば、デッキを使いこなすだけの腕がプレイヤーにあるかどうか、だけであるかもしれない。
   なお、このデッキの構築を行う際、いくつかのカードに関しては、考察を入念に行ったため、以下にその内容を記述する。



※《サイクロン》は、現環境(注:2011/3時点)において伏せカードとしての速攻魔法および罠カードの採用枚数が落ちていることから、伏せ魔法罠除去担当として、《魔導戦士ブレイカー》をビートダウンと兼任させる形を取ったため、採用を見送った。
 予測としては攻撃反応系罠カードは、採用されたとしても《聖なるバリア-ミラーフォース-》、《次元幽閉》程度であり、その他伏せカードはコンボとして使用されるものが多いため、《サイクロン》が無くとも問題は無いだろう、というのが前段階である。

※《つり天井》は、現環境において多大なボード・アドバンテージを稼ぐことのできる可能性を秘めたカードとして採用した。攻撃反応系最強ともうたわれる《聖なるバリア-ミラーフォース-》と違ってフリーチェーンであり、条件さえあえば発動可能。
 【カラクリ】や【ガジェット】など、展開力の高いデッキに対して非常に有効であり、また《ステルスバード》のようなサイクルリバースモンスターとの相性も良いことから、今回投入した。

※《ボーガニアン》は純粋なバーンデッキでは、《ステルスバード》より効率が悪いため採用が見送られがちであるが、レベル3であること、攻撃力1300であることなどから、ロックをすり抜けることが可能と判断し、採用に踏み切った。
 《ステルスバード》・《ボーガニアン》それぞれの直接攻撃が成功する状態+バーン効果のダメージ合計は、《ステルスバード》が1700、《ボーガニアン》が1900で、200ポイント《ボーガニアン》が高い。《ボーガニアン》は《ステルスバード》より打点が高いため、速攻性で勝るが、《ステルスバード》の守備力は高く、一長一短である。

※《つり天井》《激流葬》《ブラックホール》など、今回はモンスター除去に特化した魔法罠カードを普段より多めに採用した。
 ロックカードの採用枚数が多いこと、対戦相手が使用してくると思われる魔法罠除去カードの少なさから配慮した。現実、フィールド上にて発動済みの魔法・罠対策は《サイクロン》またはバウンスとして《ブリューナク》《ハリケーン》程度であり、すべてのロックを破壊するには、相手は相当枚数のカードを採用しなければならなくなる。