グラサン少女シリーズ外伝 〜僕と私と世界の呪い〜 2




〜3〜 【九神霊の威】


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かなり参ったことになってしまった。
烏丸祐一郎公爵に会うためにここに来たという右京こまちに、僕が付いて来たのは正解だったのかどうか、悩むほどに。

烏丸祐一郎公爵の住んでいるという建物を後にした僕たちは、間もなく、大量の悪霊からの襲撃に遭ってしまったのだ。
幸いなことに、挟み撃ちでは無かったため「一通り片づけてから後を追う」と言った右京こまちは、
悪霊たちと激しい戦闘をはじめてしまった。僕が近くにいては、また邪魔をしてしまうと思い、
1人で先に進んでいたのだが・・・。

「行けども行けども、ひたすら同じ風景ですね。いったいどこまで行けばいいのでしょうか?」

右京こまちと離れてから、もう1時間ほどが経過していた。
最初の10分ほどはなるべく戦闘範囲から距離を置くために走っていたのだが、
どうも右京こまちが何とかしてくれているみたいで、追手がいないことを確認すると、
僕はペースを落として歩いていた。
10kmは移動しただろうか。ずいぶん疲労も貯まってきている。

【一度、どこかで休んだ方が良いかもしれないね。】
「・・・まだ行先までは距離があるんですか?」

僕は、僕の体の中から聞こえる丁寧な口調の男の声に問いかける。

【そうだね。こちらの世界に来てから移動した距離を考えれば、あと半分ぐらいはあるよ。】
「あと、半分、ですか。」

もう結構進んだかと思っていたが、まだまだあることを知り、僕は立ち止まる。
さすがに少し休まないと・・・。

すぐそばの赤レンガの建物の前にある階段に座る。
元々あまり運動が得意じゃない僕の足は、もう悲鳴を上げそうだ。
最近あったいろんな出来事からくる疲労は、そのまま精神的にも回ってくる。
ただでさえ緊張感の中で生きているのだから、どこかで休まないと・・・。

【休まないと、休まないと、と思っているみたいだけど。それでも君は歩みを止めない。
 まったく君は本当に恐ろしいよ。人間の正常な精神を持ったまま、人間の領域を凌駕しそうで。】
「・・・もう僕はただの人間じゃないよ。『真実を見る力』を得てしまっているから。」
【それでも、だよ。人間としての愛の心を持って、自分を犠牲にしていく。
 やっぱり人間には、ほかの霊体には無いものがあるんだ。私はそれを尊重していきたいよ。】

この声の持ち主【魔神レニオル】は、いつもこんな感じで僕のことを褒める。
僕のことを恐ろしいとか、すごいとか、すばらしいとか。
別に、誰かに畏れられるようなことはしようとはしてないのに。
偉業を成し遂げようとしているわけでもないのに。

ただ普通に、僕がやりたいことをやっているだけなのに。
そこで・・・



「・・・あぁ、これは本当に参りましたね。」

僕が”それ”に気づいたのは、その存在が見えてしまったからだ。
見ようと思って、見たのではない。脳裏に勝手に映し出されてしまった。
『真実を見る目』が、僕に見せる情景。たくさんの悪霊がこちらに近づいてきている。

”それ”を感じた方角を・・・これから行こうとしている道先を見ると、
『真実を見る目』が写した情景の通りの悪霊たちが、こちらに向かってきていた。

「どうにかやり過ごす・・・のは無理でしょうか。」
【ここら辺に並んでいる建物はどれも閉まっているものだし、隠れられるような場所はないよ。】
「・・・さて、どうしましょうか。」
【私が、なんとかしてあげよう。サービスだよ。】

レニオルがそう言うと、突然僕の体全体が脈を打った気がした。
全身から何か禍々しいものが外に出ようとしている。
猛烈な吐き気を感じ、思わず口を開ける。我慢が出来ない。

すると、僕の口から黒く巨大な毛玉のようなものが飛び出した。
地面に当たって何度かバウンドした毛玉は、突然空中に留まり、激しく回転したかと思うと、その姿を変えた。
それは、背の高い、黒スーツの猫背の男の後ろ姿。
僕が最初にレニオルに会ったとき、確かレニオルはこんな姿をしていた。
ということは、レニオルなのだろう。

「・・・水原君はそこで待っていてくれ。」
「頼みます。」

後ろ姿を見せたまま、右手だけ軽く上げて手を振るレニオル。
その右手を、左腰に下げていたレイピアの柄に軽く添える。

その間にも、大量の悪霊がこちらに押し寄せてくる。その数は100は軽く超えるだろうか。
道幅いっぱいに猛スピードで迫ってくるそれらは、地響きを起こしており、まさに圧巻と言える。
悪霊たちの叫び声が聞こえてきて、徐々にボリュームが大きくなってくる。

「ヒュゥゥゥィィィイイイイイイ!」
「グルルゥゥゥゥウウウウアアアアアア!」

素人目にもわかる。人間の世界にいた時に見た悪霊より、いくらか強い感じがすることを。
これだけの数を相手にするのは、あの右京こまちでもさすがに厳しいのではないだろうか。

もうあと数秒で、レニオルと悪霊たちが戦闘を開始することのできる範囲に入ろうかというとき、
レニオルはレイピアを腰から抜き、下から上へ掬い上げるように一閃した。
すると、強烈な闇色の刃がレニオルの前に形成され、それが悪霊たちの方へ猛スピードで飛んでいく。
地面が軽くえぐられていき、そして向かってくる悪霊たちを2分するように、刃が縦に真っ二つに斬り裂いていく。
それだけで、悪霊の半分ほどが消し飛んでしまった。

そんな驚異的な攻撃を目の当たりにした、被害を受けなかった悪霊たちは立ち止まった。
たった一度の攻撃でレニオルの強さを、悪霊たちだけでなく僕も理解した。
悪霊たちは、獣のような呻き声を上げるが、ある一定の距離をレニオルと保ったまま対峙していた。

「・・・さぁ、これでわかっただろう、お前たち。おそらく人間の匂いを嗅ぎつけたのだろうが、
 これは私の大事な人でね。お前たちにくれてやることはできないんだ。
 それを理解したなら、すぐに・・・失せろ。」

最後の言葉だけ、わざと脅すように低い声で言うレニオル。
しかし・・・悪霊たちは、保っていた距離を解き、再び僕たちの方に襲い掛かってきた。

「・・・なめるなよ?下級霊どもが。【九神霊】の力を知れ。」

レニオルはそう吐き捨てると、レイピアを何故か腰に戻してしまった。
とたん、今まで少しだけ感じていた霊的な圧力が一気に膨れ上がるのを感じ、僕はとっさに身を縮めた。
まるで空気全体が強い波を打っているような感じがする。
その波の発信源には・・・

すっかり形を変貌させてしまったレニオル・・・のような化け物がいた。
化け物・・・というよりは、化け猫に近い。高さは最低でも2メートルある、二本足で立っている熊のような猫。
全身からは、目で見えるほどはっきりと、黒いエネルギーが蒸気のように放出されている。
そのエネルギーが何なのかはわからないが、それがこの霊的な圧力の源だと思う。

霊的な圧力を感じ、動けなくなってしまったのは僕だけではなかった。
今にもレニオルに襲い掛かろうとしていた悪霊たちも、僕と同じように身を縮め、後ずさりをしている。

「その姿、そして様子だと、お前たちは【獣神霊ヴァンネル】の手下か。しかし何故わからぬ?
 私、【魔神レニオル】が【九神霊】のなかでも高い地位にあることは理解しているだろう。」

僕の体の中にいた時の声質とはまるで異なる。
この声は、レニオルと最初に会ったとき、まだレニオルがこの世界につながる黒い穴から出てくる前に、
出していたものとまったく同じだ。
威圧的で、聞くものすべてに畏怖の念を抱かせるような・・・。

「グ、ガ・・・ヴァンネルサマ、ニンゲンガ、フタタビワレラヲ、ギギ・・・、オソウコトヲ、オソレテイル」

悪霊の中にいた、大きな牙を持っている銀色のオオカミが、片言でそう言った。

「ヴァンネルサマ、ギギギ・・・、ニンゲントハ、カカワリタクナイト、ガガ・・・、イッテイル
 ダカラ、ニンゲンヲ、ハイジョスル、グガガ・・・、ヴァンネルサマノ、タメニ」
「ははははっ! それじゃあ傍観派のヴァンネルは、過激派に加担するつもりか?」
「ワレラハ、ガガガガ・・・、ヴァンネルサマノ、タメニ・・・、ギギギ」
「・・・やはり下級霊では、まともなことすら聞けないか。はははははっ!」

そう言ってレニオルは、地震を起こせるんじゃないかと思うほどに強く雄たけびをあげ、
口から黒く濁った炎を、悪霊たちに吐き出した。
逃げようとする悪霊たちに、黒い炎は次々と襲い掛かり、その存在を消していってしまう。
霊という存在が「死ぬ」という表現は、この場合、少しおかしいから、いったい何というのが適切になるだろうか。

悪霊たちの数はどんどん減っていき、ついに最後の1体・・・先ほどの銀色のオオカミだけになった。
銀色のオオカミは、ほかの悪霊たちより動きが素早く、レニオルの吐き出した炎を縦横無尽に動いて避け続けたのだ。

「ナゼ・・・、ナゼ、ニンゲンヲカバウ」

そう呻きながら言う銀色のオオカミに対し、レニオルはその鋭い目をますます鋭くして、言った。

「お前たちには何百年経ってもわからないだろうが・・・。人間は私たちよりはるかに弱い存在だ。
 霊力は最下級霊にも満たないと言っていいだろう。だが、そんな弱いはずの人間たちに、かつて私たち【九神霊】は負けた。
 すべての霊体を統べるはずの【九神霊】が負けた、その理由を理解しなければ、人間を滅ぼそうとしても、
 再び私たちは負けるだけだ。争いは何も生み出しはしない。
 だから、お前の長である【獣神霊ヴァンネル】に伝えろ。『そのくだらないプライドを捨てて協力しろ』とな。」

その言葉に、銀色のオオカミはレニオルの鋭い目を数秒見つめたかと思うと、
踵を返して左右に並ぶ赤レンガの建物をすばやく駆け上がり、立ち去ってしまった。

残されたのは、僕と、猫男の姿に戻ったレニオル。
それに、破壊の限りを尽くされた目の前の道であった。

「争いは・・・何も生み出さない。なのに、この戦闘も、多くの霊体を犠牲にしてしまった。
 人間だけじゃない。すべての霊体にとって・・・互いが争うことは何の意味もないというのに。」

僕に言ったのか、それともただの独り言なのか。
レニオルは、空を覆う黒い雲を見ながら、そうつぶやいた。


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「・・・その情報は確かなのか、グローチェリア?」
「まぁ、信憑性は高いと思うんだ。他に思いつくルートも限られているし・・・。
 それに、そのルートなら、うまく行けばミニョルフにとって障害となる人間をすぐに消せるし。」

私たち、烏丸祐一郎と【堕天使グローチェリア】は、【九神霊】の城を後にして、同志を集めるために場所を移動していた。
グローチェリアは大きな黒い翼を持っているために、移動手段には困らないのだが、
私の場合は翼がないため、グローチェリアが使役しているという、大きな黒い馬を借りて疾走。
その横でグローチェリアは低空飛行して並走していた。

移動の間、グローチェリアは既にミニョルフが人間の世界に行くために使用したルートについて情報を得ており、
そのルートを私たちも利用することが出来れば、早期にミニョルフを見つけ出すことができると言った。

しかし、そのルートについては問題があった。
【九神霊】の城からそれなりに離れた場所にある、次元の狭間と呼ばれる黒い穴は、
人間の世界につながってはいるが、行先が少々厄介な場所なのだとグローチェリアは言っていた。
どうも、かつて人間と【九神霊】が争ったとき、人間側の中心的人物だった1人の剣士の、その後継者が、
その行先を管理しており、こちらから無暗にそのルートを使っていくと、剣士の後継者に存在ごと吸収されてしまうのだという。

「でも、その剣士の後継者が、ミニョルフを既に吸収しているということも考えられなくは・・・。」
「それなら、人間の世界に突然現れたミニョルフの気配は、どう答えるんだい? 烏丸君。」
「それは・・・」

もし【魔神ミニョルフ】がそのルートを使って、今も人間の世界にいるのならば、
きっと剣士の後継者は殺されてしまっているだろう。【魔神ミニョルフ】の霊力は、【九神霊】のなかでも、
【神霊王ディオリス】や【魔神レニオル】に続いて高い、と言われている。
以前に聞いた話では、【九神霊】と戦ったその剣士は、【魔神ミニョルフ】が使役していた巨大蜘蛛を討伐することがやっとで、
剣士自体はそれほど脅威ではなかったらしい。
しかしこれを聞いた時、私は違和感を覚えた。それならなぜ【九神霊】は人間に負けたのか。
結局、人間は【九神霊】を誰一人として倒すことができなかったにも関わらず、なぜ勝利することができたのか。
その違和感は、少し前にグローチェリアに尋ねたときに解けたのだ。

他の霊体には無く、人間だけが持っていた、その力の存在が、【九神霊】を敗北に追いやったのだと。

「それに、これは本人から直接聞いたわけじゃなくて、伝令によって聞いたんだけど。」
「えっ?」

突然、グローチェリアがそんなことを言い始め、私は脳内で展開していた人間の力についての考察を中断した。

「【魔神レニオル】は、ミニョルフを追って、そのルートで既に人間の世界に行っているんだ。」
「それは・・・」
「そうなんだ。伝令が来てるってことは、少なくともそのルートが安全に使用できることが証明されてる。
 人間の世界側の状況については詳しく言ってなかったから、わからないけど。」

その話が本当なら、余計にミニョルフは人間の世界で猛威を振るい始めようとしているのかもしれない。
それを喰いとめるために、【魔神レニオル】は人間の世界に先に行っている。
ということは・・・

「【九神霊】の穏便派なのか、【魔神レニオル】は。」
「あぁ、そういえば【魔神レニオル】に会ったことないんだっけ。」

グローチェリアは、ポンと手を打って、はたと思い出したかのような顔をする。

【魔神レニオル】については、さっきも挙げたように【神霊王ディオリス】に続いて霊力が高いとされているが、
実際のところ、私は【神霊王ディオリス】も含め、会ったことが無いのだ。
だから、その実力がどれほどのものかも知らない。

「【魔神レニオル】は、私と同じ穏便派だよ。私よりも先に【九神霊】になっていたから先輩に当たるけど、
 彼ほど誠実な【九神霊】は居ないと思うね。そして何より、人間の考え方、行動の仕方に強く関心を持ってる。」
「それじゃあ、今後は【魔神レニオル】とも協力していくことになるのか。」
「そうだね。あともう1人の穏便派は、烏丸君も何度か会ってる【九神霊】の紅一点【美霊帝ユニカ】。
 彼女はまだ、事情があって人間の世界に行けてないけど、そのうち合流することになるよ。」

僕はそれを聞いて、【堕天使グローチェリア】【魔神レニオル】【美霊帝ユニカ】の3人がついていると思うと、
なんだかとても安心できるような気がしてきた。いずれも【九神霊】のなかでも実力者だからだ。

「・・・烏丸君、君は安心しているみたいだけど、事態はどう転がるかわからないんだ。
 気を引き締めていかないと何が起こるかわからないよ。」
「あ、あぁすまない。」

確かにそうかもしれない。
【魔神ミニョルフ】は、みつきちゃんの中に入っている、人間を絶望に追いやる呪いを発動させようとしているのだ。
もし、みつきちゃんが【魔神ミニョルフ】に見つかってしまい、呪いが発動させられてしまったら、人間は・・・。

「おや、すぐ近くに誰かがいるみたいだ・・・霊体にしては霊力がほとんどないけど。」

突然、グローチェリアがそんなことを言った。
グローチェリアは飛行スピードをやや上げて、私に言う。

「万が一、私たちにとって敵という可能性もある。ここは先手を取ったほうがいいかもしれないよ。」
「そうですね。」

私も、乗っている黒く巨大な馬を叩いて嘶かせ、スピードを上げた。
やがて、少し先の方に、こちらに向かって歩いてくる何者かの姿が見えた。
グローチェリアに、その何者かの存在について聞いてみる。

「あれは・・・もしかして、人間、ですかね?」
「そういう風に見えるね。でも、人間がこの世界に来るはずは・・・」

すると向こうも気づいたのか、歩くのをやめ、その場に立ち止った。
別段攻撃してくるような素振りは見せていない。

近づくに連れて、その存在の形がはっきりと見えた。
背が高く、銀色のメガネをかけた理知的な印象を持つ男。まだ結構若そうだ。
武器を持っているようでもない。

グローチェリアと私は目で合図し、スピードを落として、その男の5メートル前で止まった。

その男・・・青年は、私たちを見据え、口を開ける。

「あぁ、やっと会える日が来ましたか。烏丸祐一郎公爵。」
「私を知っているのかい?」

どうも、私のことを知っているようだ。
しかも「公爵」という肩書きを付け加えている。私はこの世界では「公爵」とはもう名乗っていなかった。
あくまでも人間だった時の話。長くても、霊となってみつきちゃんと過ごした日々までが、私は「公爵」だった。

青年は、怪しげな微笑を浮かべ、話を続ける。

「・・・はい。もちろん知っています。僕はずっと『烏丸家』やあなたのことなどを調べていたので。」
「君は人間・・・かい? どうしてこんなところにいるんだ?」

私の隣にいたグローチェリアが、青年に尋ねた。

「僕は人間です。名前は、水原月夜、と言います。いろいろありまして、この世界にやってきました。
 ここに、烏丸祐一郎公爵がいるということを聞きまして。ぜひお話を伺いたくて。」
「・・・ふむ。」

どうも、本当に人間のようだった。
他の悪霊のような霊力は全くと言っていいほど感じられない。
私は、水原というこの人間に言う。

「伺いたい話っていうのはなんだい?」

すると、数秒、水原月夜は何も言わなかったが、口を開き・・・それを答えた。

「あなたと、夕波みつきの関係について。」

その答えに、僕は言葉を失ってしまった。


続く


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そんなわけで、グラサン少女シリーズ外伝〜僕と私と世界の呪い2〜異界編前編、いかがだったでしょうか。
本編とはもうまるで景色が違っていますが、一応同じ作品です。

今までの伏線が、ググっと回収されていってます。
『烏丸家の呪い』とは? 【九神霊】の姿とは? みつきちゃんに秘められたものは?
そういったものが少しずつ判明してきてます。書いていて楽しいです。

今回は、新たに登場するキャラクターが多かったのですが、
なかでも【堕天使グローチェリア】【獣神霊ヴァンネル】は個人的にお気に入りです。
そして、かなり久しぶりの登場になりましたが、烏丸祐一郎公爵も復活です。
彼には今後もっと活躍してもらう予定なので、こうご期待を。

続きは「僕と私と世界の呪い3 異界編後編」へ・・・



進藤リヴァイア